「戦争が生んだ子どもたち」
YouTubeで、大阪の朝日放送が数年前に制作した『戦争が生んだ子どもたち』というドキュメンタリー番組(↓)を観た。
タイトルにあるように、日本の敗戦後、日本に進駐してきた米軍兵士と日本人女性のあいだに生まれた子どもたちの物語(戦後史)だ。
彼ら、彼女らの話は、また、今なおこの社会がかかえる問題をあぶりだしている。決して「終わった話」ではない。番組では、三人の、いわゆる「GIベビー」の足跡が紹介されるが、一番初めに出てくる「青木ロバート」さんの部分だけでも(約20分)、よければ、観ていただきたいと思う。
青木さんの父は黒人兵、母は基地関係の仕事をしていたひとだ。父の帰国後、養護施設にあずけられ、苦難の道を生きた彼の言葉は重く響く。
そして、私が小学生だったとき、一学年上にいた、青木さんと同じく、黒人兵とのあいだに生まれたであろう、女生徒のことが思い出された。背が高く、足の長い彼女は、運動会ではひときわ目立っていた(少年の目には、まぶしく見えた)。学年もちがい、彼女がどんな学校生活を送っていたのか、当時はよくはわからなかったが、青木さんの話を聞きながら、あの時代を生きた彼女がかかえていたであろう思いの一端に触れえたように思った。
彼女が、いま日本のどこで暮らしているのか、それとも米国で暮らしているのかはわからないが、どこであれ、幸せな日々を送っていることを願った。
『戦争が生んだ子どもたち』
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