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「力いっぱい」

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この前の記事(「自主返納」)を書いたのが昨年の 10月初めだったから、5カ月ちかく、ブログから離れていたことになる。 高齢者のブログの更新がとまると、ブログ主は入院? 死亡?ということが案じられる(そうでもないか?)。 それで、とりあえず、「生存報告」のつもりで、久しぶりに記事を書いてみようと思った。 年が明けたころから、身体の不調があちこちに出てきた。どれも深刻なものではないが、それでも、これまでになかったことだから、改めて「やっぱり歳をとったんだなあ」と思い、また、これまで頑張ってくれた自分の身体にあらためて感謝もする、というような気持になる。 近所のかかりつけ医の紹介で、すこし離れた大病院にも通院するようになった。 ほんとうにたくさんの患者さんたちが来ている。検査待ちの時間は長く、医師の診察時間はほんのわずか ……それでも、万が一のために、これからも3カ月おきに通院するのだ。ヤレヤレ…。 検査待ち、診察待ちの患者さんたちは、やはり同輩=高齢者が圧倒的に多い。同病相憐れむとはそのとおりで、「お互い、ぼちぼちやっていきましょう」と、ひとり、心のなかでつぶやく自分がいる。   さて、日本の、そして世界のニュースを見ても、気持の塞ぐことが多い。誰も戦争を止められない。「勝つか、負けるか」では、あまりに野蛮ではないか。ふたつの破滅的な世界戦争から、人類社会は何を学んだのだろう、とため息がもれる。この歳になって、こんな時代、社会を生きるなんて、とも。 しかし、いつの時代も、どんな社会でも、少数の、頑張っているひと(たち)、そのひとの前ではおのずと頭の下がる人たちはいるものだ。そういう人たちの存在に励まされて、私は老いの日々を送っているのだと思う。 最近、ちょっと気になることがあったので、「京都大学西部講堂」をネットで検索してあれこれ見ていると、次のような動画が出てきた。 京大軽音部の「ベクトルズ」というバンドの「力いっぱい」という曲だ。70歳を超えた高齢者の心にも響いてくるものがあって、ウルっときた。日々の暮らしをそのディテールまでていねいに生きている人でなければ、書けない曲だ。動画の背景にちらっと映っている西部講堂の佇まいも、ほんとうに懐かしい。 上の動画は 15年前の演奏ということだから、いまこの三人は30代半ば。かれらはそれぞれの場所で、いま、どんな「歌」をうたって